都留IT講師チャレンジコース

「レビューの実践力を磨く」IT講師チャレンジコース2020 Day3開催レポート

一般社団法人まちのtoolboxと富士通ラーニングメディアが協力し開催している「IT講師チャレンジコース第二期」。年内最後の三回目の講義が、12月13日にオンラインで実施されましたので、本レポートにてご報告いたします。

今回の講座は、ZOOMによるオンライン開催となりました。三回目の講義では、前回チャレンジしたレビューを複数回実施。徹底的にレビューの実践力を磨く内容となりました。

講座内容①:前回の振り返りとサポート体制の確認

まずはじめに、前回の講義内容のおさらいと本日のプログラム内容の確認がありました。

「講師としての心構え」や「身だしなみ・受講生との関わり方」等、IT以外の分野でも共通して必要な重要項目について皆で共有しました。講師として大切なのは「関係する全ての方に丁寧に接すること」。基本的なことのように感じますが、実際の現場で実践していくのは案外難しいことです。研修を受ける若年受講者に「社会人のお手本を示す大切さ」をこの時間で学びました。

次に本日の講座の内容の説明がありました。Day3のゴールは「レビューを使いこなせるようになること」。システム開発の下流工程に位置する「ロジック研修」において、レビューによる教育を効果的に実施することが大切であると解説がありました。そのため、今回の講座では、前回練習したレビューを時間の許す限り練習していくことになりました。

また、この時間で講座期間のサポート体制もお話がありました。IT講師になるためには、前述のレビュー以外にも様々な課題や学習が必要になります。講座以外にも日々の地道な自己学習もあることから、受講生の学習スケジュールをフォローし、気持ちに寄り添うメンターを専任しています。今回メンタリングを担当するのは、前回の受講生で先輩IT講師の御手洗さんがその役割を担うこととなりました。

御手洗さんからは「私が受講していた時よりも皆さんのプレゼン能力は非常に高い。自信をもって学習を進めていきましょう」と激励のメッセージがありました。

講座内容②:Javaプレゼンテーション実演

レビューに取り組む前に、恒例のプレゼン実演をしてもらいます。プレゼンの前に、前回欠席された方のアイスブレイクの意味で「自己紹介タイム」が設けられました。1~2分での短い自己紹介です。講師、受講生ともに実施しましたが、意外と自分のことを短時間で分かりやすく相手に伝えるというのは難しいそうです。受講生の方々は、時事ネタや最近取り組んでいること、気づいたことを取り入れて表現に工夫を入れていました。和気あいあいとした雰囲気での自己紹介タイムは、プレゼン前の良い準備運動になったようです。

自己紹介が終わると、いよいよ本番のプレゼン実演です。講師からテキストのページを指定されその範囲を講義してもらいます。今回は「オブジェクト指向」の章を指定し受講生にプレゼンしてもらいました。講座開始から一月以上経ったことから、受講生4人ともにプレゼン能力が非常に上がっていると感じました。講師からも「プレゼンが上手い」と褒められておりました。

対面ではないオンライン上の講義では「いかに強調したいことを上手く伝えるか」が重要とのことで、「テキストの引用を適宜取り入れる」「指し示すだけでなくマーカーを引いてしまう」等、より実践的なことも解説がありました。また、テキストを使った講義では「このページで何を学ぶか」「ここで学んだことが仕事でどう活用できるのか」を教えてあげることも大切なことです。「研修での学習と現場での仕事を繋げてあげる動機づけ」の具体的な解説もあり受講生にとっては新たな気付きになったようです。

講座内容③:レビュー実践!

昼休憩の後は、いよいよ本日のメイン学習であるレビューの実践です。

「レビュー」とは、業務の各工程で作成された生産物が、あらかじめ決められた基準や要件を満たした条件であるかどうかを確認する作業のことを言います。プログラムやシステム設計の各工程において、作業者一人でなく複数の目で確認することによって、間違いの早期発見や修正に役立てることができる重要な作業です。一般にレビューする人のことをレビュアー、レビューしてもらう人のことをレビューイと呼びます。確認・改良・伝達・教育・保証・進捗管理という目的で実施されることが一般的で、今回の講座では、講師と受講者間で「技術者のスキルを向上させる」ことを目指す教育を目的としたレビューの学習を行いました。

受講生二人で組みレビュアーとレビューイを交代しつつ複数回レビュー実践を重ねました。レビューでは、「受講者の理解度を問う効果的な質問をいかに上手く行うか」が重要となってきます。受講者が「理解していなさそうなところ」や「怪しい表現で勘違いしていそうなところ」「曖昧な説明をしているところ」を講師は見逃すことなく確認していくことが必要です。その問いかけ方も受講者ひとりひとりの到達度に応じて変えていかないといけません。この質問力の部分については、経験の積み重ねが必要とのことで、まずはレビューチェックシートを活用した質問を丁寧に行うところから始めていきましょうという説明がありました。ただ、受講生の中ではもう応用的な質問ができている方もいて、レビュースキルの高さも評価されていました。

また、レビューに慣れてきたところで、「レビューの合格基準の考え方」というより現場での仕事に踏み込んだ解説もされました。お客様の意向の汲み取り方、プロジェクトマネージャーやメイン講師とのコミュニケーションの取り方、合否判定の伝え方など講師陣の経験を踏まえた魅力的なお話がありとても参考になったようです。

終わりに:お互いのフィードバックを文章としてまとめる

ロールプレイを終え最後に今日1日の振り返りをしました。

相互レビューを終え最後に今日1日の振り返りをしました。

 振り返りは、「Keep(良かった点)」「Problem(改善点)」「Try(今後に向けた助言)」の三項目について、話しではなく文章で書き残すもので、お互いのフィードバックを受講生同士で共有し合いました。今回は、今までの講座で一番レビュートレーニングの回数の多い一日となりました。非常にお疲れになったと思いますが、その分学びの多い一日になったと思います。

「上手くできた!」と思われた方、「まだまだ頑張らないと」と気を引き締められた方、各自色々な感想を文章化し発表していました。「勉強会をみんなでやろう!」という提案もありました。内容盛りだくさんのDay3。都留市でIT講師になろうという仲間たちに、かけがえのない活気が生まれています。

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