インタビュー

【IT講師養成講座 第4期】「本当に楽しかった」IT講師。登壇初年度を終えての感想。

2023年度で「IT講師養成講座」は4期目を迎えました。
本記事は、今年度の登壇を果たした現役IT講師に、実際に養成講座を受けてみての感想や、登壇してみての思いなどについて伺います。

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https://itkoushi.com/course/

2023年度登壇 守山さんのご紹介

地域おこし協力隊として活動しながら今年度初めてIT講師として登壇なさった守山みゆきさん。IT講師を目指したきっかけや登壇してみての感想、地域おこし協力隊とIT講師について、IT講師の魅力などについてお話を伺いました。

守山みゆきです。2020年3月から、宮崎県都農町の地域おこし協力隊として「一般社団法人ツノスポーツコミッション」にて活動しています。協力隊として活動する前は、不動産業や、出版業の立ち上げに携わりました。そこで働いていた時に、新たに都農町へ移転するサッカークラブのスタッフ募集で声をかけていただき、都農町へ移住しました。

IT講師養成講座との出会い

地域おこし協力隊としてどのような業務を行なっていますか?

現在は都農町の移住定住対策をメインに行っていて、町内の魅力発信や、スポーツ合宿の誘致、町内の空き家対策などをしています。

IT講師養成講座を知ったきっかけはなんですか?

役場から「IT講師になろう」の案内チラシをもらったのがきっかけです。今までやったことのない分野で、「Javaってなんだろう、面白そうだな」という好奇心を抱きました。知らないことを勉強することが好きだったというのもあります。また、協力隊では町外でもできるような仕事をやらせてもらっていたので、協力隊の仕事をしながらIT講師をするという選択が取れました。個人の協力隊ではなく、団体所属だったということもあって、同じ団体の人たちがすごくフォローしてくれたおかげで遠隔でも協力隊の仕事ができました。

そうなんですね。応募に踏み切ったのはなぜですか?

地域おこし協力隊は3年の任期付きです。私も生活や仕事について考えていたということもあり、IT講師はいい機会に感じました。また、協力隊では町役場や受け入れ先の事業者の理解があったので、協力隊の仕事をしながらIT講師をするという選択ができたことも理由の一つです。

そうだったんですね。地域おこし協力隊の業務と二足のわらじだったわけですね。

そうです。ありがたいことに、役場・協力隊・事業者、周りのいろんな人のフォローがあったため、遠隔でも協力隊の仕事ができました。

プログラミングと聞くと「理系」の仕事というイメージがありますが、守山さんも理系出身でしたか?

文系出身です。初めはまったくプログラミングの知識はありませんでした。でも、必ずしも数学みたいに難しい計算をするわけではないので、文系出身でもプログラミングを学ぶことに問題はないと感じます。逆にコードは全て英語なので、数学よりも英語の方が必要だと感じました(笑)。文系出身だからという理由でIT業界を敬遠する必要はないと思いますね。

地域おこし協力隊の仕事をしながらIT講師をすることができたのは、地域おこし協力隊の仕事とIT講師の仕事が上手くかみ合い、かつ周りの方たちのフォローがあったからこそだったんですね。また、ITに関する知識が全くなくても、「面白そう」という好奇心や勉強に対する向上心があればIT講師を目指せることがわかりました。

ただ「楽しい」だけではない、色々な感情に出会えた登壇

実際にIT講師として登壇してみていかがでしたか?

IT講師の仕事は初めてだったので、最初は不安でしたし、緊張もしましたが、一緒にいる人たちがとてもフレンドリーで、困った時にフォローしてくださる人たちばかりで、次第に不安や緊張は薄れていきました。また、受講生が一生懸命に考えながら質問したり話してくれたりしたことが解決した時に喜んでいる姿を見ると、表現が難しいのですが、とても楽しい仕事だなと思いました。ただ「楽しかった」というと少し表現が違う気もしますが。

登壇中、特に印象深いエピソードはありますか?

私が担当したクラスにプログラミングの経験がゼロだった受講生がいました。周りの受講生はみんな別の言語でプログラミングの経験があって、その方は最初はとても不安がっていたんですけど、私や周りの受講生から教えてもらいながら一生懸命に勉強していたんですよね。その面ではむしろ周りを引っ張っているというか。実際にやってみると理解度が低いということは全くなく、むしろ進んで頑張ってくれていたのが印象的でした。勉強を始めた頃は「わからないところがわからない」という漠然とした状態になり思い悩んでいる様子でしたが、最後にはちゃんと理解して、すっきりとした顔をしていたのがとても印象的でした。

先ほど「ただ楽しかった」だと少し表現が違う気がする、とおっしゃっていましたが、登壇中は「楽しい」だけではないという感覚なのでしょうか?

そうですね。楽しいんですけど、なんかただ「楽しい」だけじゃないというか。相手に対して感情移入するし、相手と関わる中で色々なポジティブな感情が入り混じるという感じですかね。特に新入社員研修は相手の人生を左右するので、相手に伝わってるかな、理解してもらえてるかなってすごく心配になるんですけど、それをちゃんと表情や態度で返してくれるというか、「ちゃんと伝わってるよ」「分かったよ」っていうのが伝わってきます。そういうのって「楽しい」という言葉だけじゃないんですよね。上手い言葉が見つからないんですけど、「安心」とか「嬉しい」という感情も入り混じっている感覚です。

ただ「楽しい」という感情だけでは完結しないのが「人に教える」という仕事なのだと改めて考えさせられました。受講生があってこそのIT講師という仕事であり、受講生から学べるものはたくさんあるのですね。守山さんのおっしゃった「安心」「嬉しい」という言葉は、まさに言い当てた言葉なのではないかと思います。

IT講師養成講座の期間を振り返って

養成講座を振り返って、一番学んだことは何ですか?

養成講座では「どういう講師になりたいか」という話がたくさん出て、私たち4期生はそれぞれこういう講師になりたいというイメージを持って登壇に臨みました。もちろん技術面や教え方、コードのレビューの仕方とか、いろいろなことを教わったんですけど、結局は相手に対してどう接する講師でありたいかというところが一番重要だったのかなと思っています。「どういう講師になりたいか」というイメージをしっかり持っていれば、実際に受講生への対応に表れてくると思います。

養成講座を受けるなかで、挫折や自分に合わないなと感じたことはありましたか?

たくさんありました。それこそ、人前で話すのが実はそこまで得意ではなくて、とても緊張してしまうんですよね。カンペを作って録音して練習して授業に臨むんですけど、「カンペを見すぎだから見ないようにして」と言われた時に、どうすればいいんだろうと思ってしまって。自信がないから自信をつけるために色々用意していたけど、どうアプローチしたらいいのかなと迷子になってしまう時はありました。挫折っていうほどでもないかもしれないんですけど、どうしたらいいんだろうって思うことは多かったですね。

養成講座を受けて、良かったと思えることはありましたか?

1人では解決できないことがたくさんあったんですけど、同期やメンター、養成講座の運営の方など、技術面でもメンタル面でも頼れる人たちがいて、そんな人たちに出会えたのは大きかったと思います。1人だったらどうしていいか分からなかったと思うんですけど、同じ学びの場面で同期がいたのはとても安心しました。

ただ養成講座を受けるのではなく、自分の中で「どういう講師になりたいか」というイメージを常に持ちながら養成講座を受けることが大切なのですね。そうすることで実際の登壇の際にも受講生に誠意を持ちながら教えることができるのでしょう。また、養成講座の期間中は同期などの周りの人々の存在がとても大きかったようです。頼れたり相談できたりする人が周りにたくさんいるという環境の大切さがわかりますね。

地域おこし協力隊とIT講師について

地域おこし協力隊とIT講師の両立は大変でしたか?

私の場合はタイミングが良かったのでなんとか両立できましたが、実際には両立は難しいと思います。おすすめする人としては、地域おこし協力隊の任期が終了する目途が立っている人ですね。協力隊の任期終了後に登壇するというスケジュールがベストだと思います。

地方とIT講師の親和性についてはどうお考えですか?

親和性は高いと思います。他の仕事だとその場所でしかできない仕事もあると思うんですけど、この仕事はどこにいてもできる仕事だと思います。田舎でスローライフを楽しみたい、自分のやりたいことをして生きたい、けどお金は必要なんだという人には合っている仕事だと思います。

地域おこし協力隊とIT講師の両立は一般的には難しいようですね。ですが守山さんのように地域おこし協力隊の任期中であっても両立できるというケースもあります。地域おこし協力隊として活動しながらIT講師をしたいと考えている方はぜひ一度ご相談ください。

IT講師の魅力

今後、IT講師は続けたいですか?

IT講師は続けていきたいです。

嬉しいです。今後も続けたいと思えるほどのIT講師の魅力とは何ですか?

私は受講生の「わかった」時の顔がとても好きだと思いました。わかったことをダイレクトに伝えてくれたり、感謝を伝えてくれたりすると、とても嬉しいです。

あとは、やっぱり幅広く、様々な方に出会えるところです。受講生だけじゃなく、同期やメンターの方、養成講座の運営の方など、いろいろな人たちに出会えました。なんか、みんな面白いんですよね。みんな個性的な人生を謳歌している人たちばかりなんです。いい意味で(笑)。私のこれまでの人生ではあったことがないような面白い人たちに出会えて、その人たちと仲良くなることができることも魅力の1つだと思います。

ありがとうございます。最後にもう一つだけ、IT講師の魅力を教えてください!

そうですね、久しぶりにたくさん勉強したなと思いました。大人になると毎日忙しくて、一生懸命何かを勉強したり取り組んだりすることってどんどん減っていくと思うんですけど、IT講師養成講座はそういう「チャレンジ」がたくさんできる場所だなと思います。勉強して、わからないことが出てくる、それを解決するたびに、理解が深まる、というのはとても面白かったです。

守山さんにとってのIT講師の魅力とは、①受講生の「わかった」という顔を目の当たりにできること②面白い人たちに出会えること③大人になって今一度一生懸命勉強できる環境があること、ということでした。自分の教えたことが理解される喜び、いろいろな人に出会える喜び、自分を今一度成長させられる喜びは、きっと計り知れないものでしょう。

守山さん、ありがとうございました!

全くの知識がない状態からIT講師の道を志し、最終的には地域おこし協力隊の活動も両立させながら一人前のIT講師として活躍なさった守山みゆきさんのお話はいかがだったでしょうか。ITの知識がない、「人に教える」という仕事は初めてで自信がないという方でも、きっとここであれば、守山さんのように多くの学びを得ながら自分を変え、立派なIT講師になることができます。まずは少しだけ話を聞いてみるというのも大丈夫です。興味がある方、お待ちしております!

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