さあ、IT講師で
自分チェンジ
あなたの人生を変えるかも知れないチャレンジを全力でサポートさせていただきます。
静岡県伊東市出身の御手洗勇樹(みたらい ゆうき)さん。
北海道での大学生活を経て、現在は山梨県都留市のIT企業「C-table株式会社」で働きながら、IT講師としても活躍しています。
プログラミング未経験者にも分かりやすい的確な指導方法と、受講生一人ひとりに向き合う丁寧な姿勢で、これまで多くの新人エンジニアを育ててきました。
「技術は後からついてくる」と語る御手洗さんに、IT講師に必要な資質と、地方で広がるIT教育の可能性についてお話を伺いました。
静岡県伊東市という観光地で育った御手洗さん。
大学進学を機に北海道へ渡りましたが、中退後はアルバイトでの生活が続きました。
「北海道は住みやすくて、気づけば何年も過ごしていましたね」
そんな生活に転機を与えたのが、山梨県都留市のIT企業「C-table」との出会いでした。
叔母の紹介をきっかけに北海道から都留市へ移住し、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
都留市への移住については、自然豊かな環境が地元である伊東市と似ており、すんなりと都留市に馴染めたそうです。
「利便性では、都留市の方が優れていますね」
趣味のバイクで様々な場所を巡りながら、都留での生活を楽しんでいる様子が印象的でした。
C-table入社後、御手洗さんは製造業向けのシステム開発や、都留市観光協会のWeb記事制作など多岐にわたる業務に携わります。
そんな中、新たなチャレンジとして受講したのが「IT講師チャレンジコース」でした。
このコースは、毎年4月〜6月にIT企業の新入社員研修で活躍する講師を育成するためのもので、御手洗さんはその第1期生として参加し、IT講師を目指しました。
「プログラミング自体は仕事で使っていましたし、何より『教えること』が好きだったので、講座受講はあまり苦ではなかったです」
講座は自身のスキルを見つめ直す、学び直しの機会にもなったといいます。
「何よりも、講座で得られるティーチングスキルは他では得られない貴重なものです」
登壇先では常に受講生とのコミュニケーションを大切にしている御手洗さん。
IT講師チャレンジコースの価値は、プログラミング+教える力 が身につく点にあると語ってくれました。
登壇先の受講生の中には、これまでプログラミングに一切触れたことがない方や、文系出身でITに馴染みのない方も多くいらっしゃいます。
「実はプログラムの世界って、現実の仕組みをイメージすると理解しやすいんです。」
御手洗さんの指導スタイルの特徴は、プログラムの構造を“イメージ”で捉えることを重視している点です。
特にオブジェクト指向の考え方については、現実世界の仕組みになぞらえて設計する手法であり、日常生活とのつながりを感じられるよう工夫して伝えています。
図や具体的な例を用いて説明することで、文字や数字が並ぶコードに苦手意識を持つ方でも、視覚的に理解しやすくなるのです。
また、登壇期間以外でも、変化の激しいIT業界に対応するため、知識のアップデートを欠かしません。
「受講生が“分かった!”と表情を変える瞬間や、自分の力でぐんと成長していく姿を見るのが、何より嬉しいですね。」
やりがいは、受講生の変化や成長に立ち会えること。
自らの指導によって、受講生ができることを一つずつ増やし、前へ進んでいく。その姿を見
ることが、講師としてのモチベーションの源になっています。
もちろん、教え方に対して感謝の言葉をもらえるのも嬉しいことですが、それ以上に「受講生の変化を間近で感じられること」こそが、御手洗さんにとって何よりの喜びなのです。
地方のDX化が叫ばれる現在、IT人材の育成は急務とされています。しかし、実際の現場では、様々な課題があると御手洗さんは感じています。
「DXをしたい側が、あまり課題感を把握していないのが現状です。技術導入の前に、まず課題を整理することが必要だと思います」
そんな中で、IT講師という立場だからこそできることがあると御手洗さんは考えています。
「IT講師なら、地域でITの素養を持った人を育成することも可能でしょう」
またIT人材育成の具体的な方法として、ITに興味を持つきっかけとなるセミナーの開催などが効果的であると御手洗さんは考えています。
「AIセミナーなど、身近なテーマから始めて、それをきっかけに様々なジャンルに興味を持ってもらえればと思います」
最後に、IT講師を目指す人に向けて、メッセージをいただきました。
「まず理解してほしいのは、IT講師は甘いものではないということです」
御手洗さんは、IT講師という仕事の現実を率直に語ります。
「新入社員の大事な時期を預かるのだから、それなりの責任感は必要不可欠だと思います。中途半端な気持ちでは厳しいでしょう」
一方で、技術面については意外な答えが返ってきました。
「技術は後からついてくるものです。それよりも、受講生に向き合い続けられるかどうかが重要。教えることが好きで、他人の気持ちに共感できる人なら向いていると思います」
そして、具体的なアドバイスもいただきました。
「受講中、もし行き詰ったら迷わず事務局やメンターに相談してください。」
御手洗さんの言葉からは、終始一貫して講師としての責任感と、受講者への真摯な姿勢が感じられました。
技術習得を第一とするのではなく、人を育てるIT講師としてできることを模索する姿が印象的でした。
あなたの人生を変えるかも知れないチャレンジを全力でサポートさせていただきます。