都留IT講師チャレンジコース

講師が受講者を評価する時、大切な「3つのポイント」とは?【都留IT講師チャレンジ 2019DAY2レポート】

IT講師チャレンジコース、DAY2が開催!

こんにちは!都留IT講師チャレンジコースです。今回は12月16日に行われました、第2回ワークショップについてレポートいたします。

今回のワークテーマは「講師が受講生を評価する際の大切なポイントとは?」です。講師を目指す人だけでなく、部下を評価する立場にある全ての方に参考になる内容かと思います。是非ご一読ください。

※「都留IT講師チャレンジコースって何?」という方はこちらをご覧ください。


1か月で参加者のプレゼンテーションスキルが大幅に向上!

1か月前に実施されたDAY1でチェックした「講師としてのプレゼンテーションスキル」。現役講師の方からの受けたフィードバックを踏まえ、今回も10分のプレゼンテーションを実施しました。

前回は、姿勢や視線がスライドの方に向くことが多かったのですが、今回は全員が見違えるほど上達していました!姿勢や視線を受講者の方へ向けることや、例を交えながらホワイトボードを使って補足説明をするなど、堂々とプレゼンテーションをしていました。

やはり、実際に自分自身が実践した内容にプロから直接フィードバックをもらう教育効果は非常に高いと改めて感じました。


講師が受講生を評価するとき大切なポイントとは?

さて、今回の重要なワークテーマは「講師が受講生を評価する際の大切なポイントとは?」です。

企業が新人研修に求めることは「自社の社員が成長してくれること」です。研修を通じた「成長の軌跡」をクライアントである企業の人事担当者へ報告し、「新人たちの研修後の活躍と更なる成長に貢献するまで」が研修講師の仕事です。その為、研修講師は受講生1人1人の取り組みと成長の状況、課題をまとめた「状況報告シート」というレポートを作成します。

例えて言うなら、学生時代に担任の先生が付けてくれた通信簿のようなものですね。

「人を評価し他者に伝えること」には責任が伴います。今回は「研修で受講生を評価する際に特に大切な3つのポイント」をお伝えします。


ポイント①評価の視点を定義する

まず1つ目のポイントは評価する際の「視点」を定義することです。視点がブレると何を評価しているのかわからなくなってしまいます。1人1人と接する際にも同じ視点で見ることが大切です。

新人研修の場合、下記の2つを評価する際の視点として定めることが多くなっています。

①知識とスキルの習得状況(課題点・成長点)

②振る舞い(思考特性・行動特性)


ポイント②「良い点」と「改善点」を必ずセットで伝える。

2つ目のポイントです。定めた視点から各受講生をみて、「良い点」「改善点」を必ずセットで評価しましょう。研修を通じて成長した良い点を報告することはもちろんですが、それだけではなく、今後更に成長するための課題も伝えることが重要です。


ポイント③ファクト(具体的事実)で伝える

3つ目の重要なポイントは「ファクト(具体的事実)で伝える」です。

こちらは実際の内容を例にご紹介します。

下記はある受講者の添削前状況報告シートです。

「Aさんについては、技術力、知識はあるものの、人前での発言・振る舞いに苦手意識を感じた。ただプレゼンの序盤は堂々としていた。質問も比較的積極的にしていたので、指摘を素直に受け止め改善していけるかが彼自身の成長度合いに関わると思う。」

さて、この評価報告はファクトに基づいているでしょうか?

以下は添削内容です。

技術力、知識はあるものの、

→技術力・知識について具体的に書いてあると良いです。※例)○○の範囲は理解できている、など。

人前での発言・振る舞いに苦手意識を感じた。

→「人前での発言・振る舞いに苦手意識」とは、具体的に何がどのように不足していたのか書いてあると良いです。※例)声がやや小さく、前を向いて話す時間が少なかった、など。

ただプレゼンの序盤は堂々としていた。

→この書き方だと「後半はどうだったの?」と確認したくなってしまいます。一方を記入した場合には、もう一方を書き、全体像を提示する方が良いです。※例)プレゼンの序盤は前を向いて声も出ていたが、後半に行くにしたがって声が小さくなり、前を向いて話す時間が少なくなっていった、など。

上記のフィードバックを踏まえて修正した状況報告が下記です。

「Aさんは、技術力・知識は●●の範囲まで理解・実装できており、現時点では問題ない。●●の範囲まで伸ばしていくと更に良い。一方、プレゼンテーションのスキル、振る舞いには課題が残った。前回のフィードバックを踏まえ、プレゼンテーション序盤は前を向いて声も出ていたが、後半に行くにしたがって声が小さくなり、前を向いて話す時間が少なくなっていった。前を向く、声を大きくすることが必要。毎回講師に対して質問を積極的にし、指摘を改善できている為、自信を持てるまで練習すればメイン講師として登壇できるレベルになると考える。」

いかがでしょうか?

修正後の方が具体的に何ができて何が課題なのかよくわかります。このように伝え方のポイントを押さえることで、研修後の成長にも貢献できるのです。


人の成長に貢献する喜びがある仕事

研修受講者1人1人に対してこのような状況報告を残すには、1人1人を良くみて、話す必要があります。それが研修講師として一番大きな役割です。

講師が話す内容を「聞くだけ」の講習であれば、動画を見るだけで良いはずです。しかし、それで成長するかどうかは別問題です。講師が1人1人と向き合うからこそ、受講生は自分自身の成長や課題に気づくことができます。

プロの研修講師に仕事の喜びを聞くと「人の成長に貢献できること」と言います。人の成長を請け負う大変な仕事ではありますが、代え難いやりがいのある仕事です。

さて、次回は1月25日、DAY3のワークショップを開催予定です!

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